柏 なかよし矯正歯科・小児歯科 TEL:04-7199-9911

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開咬

開咬とは?

開咬(かいこう)とは、上下の歯が正しく噛み合わず、噛んだ際に隙間ができる状態のことをいいます。開咬には、前歯部分で隙間が生じる「前歯部開咬」と、奥歯部分で隙間が生じる「臼歯部開咬」があります。
 
開咬によって口呼吸が増えることで、口腔内が乾燥し雑菌などが増殖します。これにより、むし歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。また、噛み合わせが悪いため歯に負担がかかるおそれもあります。このような口腔内の深刻な問題のみならず、開咬は外見上の見た目にも影響を与えるので、早めの治療をおすすめします。

開咬になる原因


以下のような原因により、開咬になるといわれています。

骨格的な不調和

上下の顎の大きさなどが極端に異なっているなど、骨や顎のバランスがとれていないことが、開咬の原因のひとつとして考えられています。

歯の角度や配置の不調和

歯が本来あるべき位置や角度にない場合も、開咬の原因となります。
特に前歯が前方に倒れている方で開咬の方は多くなっています。

悪習慣

指しゃぶりや口呼吸、舌で前歯を押す、などの習慣は骨格にも影響を与える可能性があり、これらの習慣が開咬の原因となっていることも考えられます。

事故や外傷

交通事故や転倒などによる大きなけがにより、骨や顎などが損傷すると、開咬になることがあります。

こんな方におすすめ

以下に当てはまる方に、開咬治療をおすすめしています。

  • 歯並びが気になる
  • 口呼吸になっている気がする
  • 歯並びや噛み合わせの悪さにより、見た目に影響がでている
  • 発音がしづらい
  • 顎関節症で悩んでいる
  • 噛み合わせが悪く、歯に負担がかかっている

当院の開咬治療の特徴について


当院で実施している開咬の治療方法をご紹介します。

顎顔面矯正

顎の骨や顔の形を整える矯正治療を顎顔面矯正といいます。
骨格のバランスを整え、歯並びや開咬を改善していきます。開咬の原因となるような指しゃぶりや口呼吸などの習慣も改善する指導を行います。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ブランケットとよばれる矯正装置と金属製のワイヤーで歯を固定する矯正方法です。矯正装置を装着することで、歯を正しい位置に整列させていきます。
目立たない矯正装置を使用したワイヤー矯正も提案させていただきますので、矯正装置の見た目が気になる方などは、ぜひご相談ください。

インビザライン

インビザラインとよばれるマウスピース型矯正もございます。
開咬の程度によっては、マウスピース型矯正によって歯並びを整えることが可能です。マウスピース型矯正のみでは治療が難しい場合、ワイヤー矯正と併用した治療を行うこともあります。

開咬治療のメリット

開咬(かいこう)治療には、以下のようなメリットがあります。。

歯並びが整い、自然な口元に近づくことで見た目の印象が改善される

前歯が噛み合わないことで口元が開いた印象になりがちですが、治療によって口元が引き締まり、笑顔や横顔の印象が自然になります。見た目にコンプレックスを感じている方にもおすすめです。

噛み合わせが整うことで、歯への負担が軽減される

開咬の状態では奥歯に過度な力がかかりやすく、歯の摩耗や歯周病のリスクが高まります。噛み合わせを改善することで、歯全体の健康維持につながります。

しっかり噛めるようになり、食事の満足度が向上する

前歯で食べ物を噛み切ることが難しい開咬では、食事の際に不便を感じることがあります。治療により噛み切る・すり潰す動作がスムーズになり、消化にも良い影響を与えます。

口呼吸が改善され、虫歯や歯周病の予防につながる

開咬の方は口が開いた状態が習慣化しやすく、口腔内が乾燥しやすくなります。治療によって口呼吸が改善されることで、唾液の働きが保たれ、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

開咬治療のデメリット

開咬(かいこう)を矯正治療で改善する際に考慮すべき点は、以下の通りです。

症状の程度によっては、矯正治療だけでは十分な改善が見られないことがある

骨格的な要因が強い場合、歯列矯正のみでは理想的な噛み合わせに至らないことがあります。外科的処置を併用するケースもあるため、精密な診断が重要です。

治療内容によっては費用が高額になる可能性がある

マウスピース矯正やワイヤー矯正の併用、外科的治療が必要な場合など、治療の複雑さに応じて費用が高くなることがあります。事前の費用説明を受けることで安心して治療に臨めます。

虫歯や歯周病などの治療が必要な場合、矯正より先にそちらの治療が優先される

口腔内の健康状態によっては、矯正治療を始める前に他の治療が必要となることがあります。治療の順序や期間については、事前にしっかりとご説明いたします。

治療中に痛みや違和感を感じることがある

歯の移動に伴い、圧迫感や痛みを感じることがあります。特に装置の調整直後は不快感が出ることもありますが、ほとんどの方が徐々に慣れていきます。

症例

開咬症例

Before

After

主訴 上下顎前歯部に開咬と口元の突出感を気にされて来院された22歳女性。咬み合わせや審美的な改善を希望されていました。
診断結果 22歳1か月の女性。上下顎前歯部に開咬を認め、咬合接触が不十分な状態。骨格的な大きな異常はなく、歯性の開咬と診断されました。口元の突出感が顕著で、審美面・機能面の両方に課題があると判断されました。
治療内容
  • 上顎両側第1小臼歯(4番)を抜歯
  • 上顎口蓋側に矯正用アンカースクリューを埋入 ・リンガルカーチとパラタルバーを上顎に装着
  • 下顎にはクアドヘリックスを使用し側方拡大
  • 上顎犬歯(3番)をゴムで牽引し後方移動
  • 上顎前歯の後方移動とスペース閉鎖 ・下顎にもブラケットとワイヤーを装着し、歯列弓全体を後方移動 ・治療中に虫歯が発生し、一時的に装置を外して虫歯治療を実施
  • 下顎奥歯部にもアンカースクリューを追加埋入
治療後の経過
  • 開咬と口元の突出感が解消され、審美的にも機能的にも改善が見られた
  • 上下顎の仕上げ調整が完了し、動的治療を終えた段階では安定した咬合状態を維持
治療期間 動的治療期間:3年9か月
通院回数:32回
治療費用 930,000円

当院の開咬治療の流れ


当院の開咬治療の流れをご説明します。

STEP 01

初診のご相談・カウンセリング

まずは、カウンセリングで患者さまの開咬の症状やお悩みなどをお伺いさせていただきます。患者さまのお悩みやご希望をうかがいながら、開咬治療の治療内容や治療期間、費用などもご説明いたします。
ご不安な点や疑問などがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

STEP 02

精密検査

治療に必要な精密検査を行います。レントゲン撮影、口腔内の写真撮影、口腔内の診査、歯型作製などを実施し、患者さまのお口の状態を正確に把握します。

STEP 03

診断結果・治療計画のご説明

精密検査や診断をもとに、患者さまのお口の状態やご希望に応じた適切な治療計画を提案させていただきます。この際、詳細な治療内容や費用、治療期間についてもくわしくご説明いたします。

STEP 04

治療の開始

開咬の矯正治療を開始し、矯正装置を作製します。むし歯や歯周病など、治療の必要がある歯がある場合は、矯正治療前に治療を行わなければなりませんので、ご了承ください。虫歯や歯周病の治療は当院から徒歩1分の本院と連携して行います。

STEP 05

矯正治療

マウスピース型矯正(インビザライン)の場合は、患者さまご自身でマウスピースの着脱を行っていただきます。ワイヤー矯正の場合は、矯正装置のブラケットとワイヤーを固定する処置を行います。
来院頻度は、マウスピース型矯正では2ヶ月に1回、ワイヤー矯正の場合は1ヶ月に1回が目安となります。

STEP 06

保定および術後観察

矯正治療によって歯が正しい位置に並び終わると、整えた歯並びが元の状態に戻るのを防ぐため保定という治療に移行します。保定には、リテーナーとよばれる保定装置を装着します。

STEP 07

治療終了

歯の戻りがみられないようでしたら、保定期間を完了し、開咬の治療が終了となります。