柏 なかよし矯正歯科・小児歯科 TEL:04-7199-9911

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インプラント矯正

インプラント矯正とは?


インプラント矯正とは、小さなチタン製のねじ(矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、歯の移動を補助する治療方法です。
 
インプラント矯正で使用されるネジの大きさは、直径が1.4〜2.0mm、長さは6.0〜10.0mmほどと大変小さなものになります。インプラント矯正は歯の移動を補助するための治療方法のため、歯の移動の完了後、このネジは除去します。

インプラントと聞くと、歯を失った際に人工の歯を使って治療する「インプラント治療」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。名前が原因で混同しがちですが、両者は異なる治療法です。インプラント矯正には人工の歯を埋め込むなどの工程はなく、矯正用アンカースクリューも治療終了後に抜きます。ずっとアンカースクリューが残るわけではないので、ご安心ください。

こんな方におすすめ

以下にあてはまる方には、インプラント矯正がおすすめです。

  • 短い治療期間で効率よく矯正したい
  • 矯正の効果をより向上させたい
  • 重度の歯並びがある
  • 他院では矯正が難しいと言われた

当院のインプラント矯正治療について


当院のインプラント矯正は、専用のドライバーを使用し、小さなチタン製のネジを埋め込んでいきます。所要時間は5〜10分ほどと短く、施術中や施術後の痛みも感じにくい治療方法となっています。また、インプラント矯正後にネジを除去する際も、麻酔なしで行うことが可能です。切開を必要とするような外科的処置もないので、ご安心ください。

インプラント矯正のメリット

インプラント矯正のメリットをご紹介します。

強固な固定源

インプラント矯正を行うことで、強固な固定源が得られるというメリットがあります。
通常の矯正治療では、自分の歯(天然歯)が固定源となりますが、この場合、反作用によって歯が思わぬ方向へと動いてしまうリスクがあります。
インプラント矯正では強固な固定源が得られるため、矯正でより効果的に歯を移動させることが可能となり、矯正治療の進行や仕上がりが良くなることが期待できます。

治療期間の短縮

インプラント矯正を行うことで、治療期間が短縮するというメリットがあります。
インプラント矯正により、歯を効率的かつ狙い通りに移動させることが期待できるため、矯正治療がスムーズに進行し、治療期間も短くて済む可能性があります。

非抜歯治療の可能性向上

歯科矯正の過程で、やむを得ず抜歯が必要となる場合がありました。これは、従来の矯正治療では奥歯を後方に移動させることが非常に難しく、抜歯をしてスペースを確保する必要があったためです。
インプラント矯正を行うことで、抜歯をせずに奥歯を後方へと移動させることができる可能性が高まり、抜歯をせずに矯正治療が続けられることが期待できます。

患者さまの負担軽減

インプラント矯正を活用することで、治療期間の短縮や、抜歯の回避など、患者さまの矯正治療にかかる負担を軽減することができます。

大臼歯、前歯の圧下

インプラント矯正により、従来では難しいとされていた歯の移動が可能になります。奥歯の大臼歯や前歯を垂直方向に沈める移動(圧下)などがその例です。
このように難易度の高かった歯の移動が可能となり、歯ぐきが目立つガミースマイルや、上下の歯が嚙み合わない開咬も効果的に治療することが可能となりました。

外科矯正の回避

上顎前突や下顎前突などの骨格的な問題のある歯並びは、通常、外科手術により骨を切除しなければならない場合があります。しかし、インプラント矯正を活用することで、それらの外科的処置をせずに歯並びを整えることのできる可能性があるため、患者さまの負担が軽減できるといえます。

インプラント矯正のデメリット

インプラント矯正には、以下のような注意点があります。

歯の根に接触したり、損傷するリスクがある

アンカースクリューの埋入位置によっては、歯根に近接することがあり、まれに損傷を引き起こす可能性があります。事前の精密な診断とCT撮影により、リスクを最小限に抑えています。

アンカースクリューが折れたり、抜け落ちる可能性がある

骨の質や咬合力の影響により、スクリューが安定せず脱落することがあります。再埋入や治療計画の調整が必要になる場合もあります。

骨や粘膜が過形成することがある

埋入部位の周囲組織が反応し、骨や粘膜が過剰に増殖するケースがあります。定期的なチェックと適切なケアで早期対応が可能です。

施術部位が炎症や腫れを起こすことがある

埋入後の一時的な腫れや違和感、炎症が起こることがありますが、多くの場合は数日で落ち着きます。必要に応じて抗炎症処置を行います。

埋め込む位置によっては、アンカースクリューが目立ってしまう

アンカースクリューが歯の根に接触・損傷するリスクのほか、稀に折れたり抜け落ちたりすることがあります。歯茎のやわらかさや薄さ、顎の骨の厚みなどが原因です。抜け落ちた際は、場所を変えて再度埋め込みをしますが、施術の度に局所麻酔をしなければならない点もデメリットのひとつです。

埋め込んだアンカースクリューが原因で、施術した部位が炎症・腫れを起こすケースもあります。埋め込んだ際にできた傷やケア不足で溜まった歯垢によって、細菌が入り込んで炎症・腫れが発生します。これにより、アンカースクリューが抜け落ちるリスクが上がってしまうため、日々の丁寧な口腔内ケアと、定期的な歯科検診を必須で受けてください。

また、埋め込む位置によって、アンカースクリューが目立ってしまうケースもあります。奥歯付近に埋め込む場合は、飲食時も人と会話するときも目立ちにくいですが、前歯付近に埋め込む場合は、比較的目立ちやすくなります。治療中は人との会話や飲食、笑う際に気になってしまうかもしれません。

インプラント矯正が受けられないケースとは

インプラント矯正は、どなたでも適応があるわけではありません。例えば、顎の骨が痩せている・薄い方、虫歯や歯周病がある方、糖尿病の方、喫煙中の方、妊娠中の方などは、インプラント矯正が適応にならないことが多いです。

顎の骨が痩せている・薄い方

顎の骨が痩せている・薄い方は、アンカースクリューを埋め込むのが難しい傾向があります。ただ、骨移植などの治療を受けることで、埋め込める可能性が上がります。当院は口腔外科も展開しているため、ぜひ一度ご相談ください。

虫歯や歯周病がある方

虫歯や歯周病がある方も、インプラント矯正を受けることができません。アンカースクリューを埋め込んでも周辺が炎症し、抜け落ちる可能性があるためです。ただ、事前に治療が完了していたら問題ございません。

糖尿病・喫煙者の方

糖尿病の方は感染症にかかりやすく、喫煙者の方はニコチンによって傷が治りにくいという特徴があります。また、両者共に歯周病になりやすいため、インプラント矯正は適していません。

妊娠中の方

治療時に仰向けになるなどのリスクを考えると、妊娠中の方のインプラント矯正はおすすめできません。体に負荷をかけないためにも、落ち着いてからの治療開始をおすすめいたします。

当院のインプラント矯正の流れ

STEP 01

初診・カウンセリング

まずは、カウンセリングにて、患者さまから矯正に関するお悩みやご不明点などをおうかがいし、お口の中を確認させていただきます。その際ご希望や必要に応じてインプラント矯正のご説明もさせていただきます。

STEP 02

精密検査

カウンセリング後、矯正治療に必要な精密検査を実施します。所要時間は30~60分ほどが目安となります。

レントゲンや口腔内外の撮影など、アンカースクリューを埋め込む場所を決めるための検査です。

STEP 03

診断・治療計画の説明

検査結果や診断をもとに、患者さまお一人おひとりに適した治療計画をくわしくご説明させていただきます。ご不明な点や疑問などがございましたら、お気軽にお尋ねください。

STEP 04

矯正治療の開始

インプラント矯正を実施するタイミングは、患者さまの歯並びなどお口の状態によって異なります。矯正治療の経過を見ながら、適切なタイミングで実施させていただきますので、ご安心ください。
歯の移動が完了しましたら、アンカースクリューを除去します。

アンカースクリューを埋め込む手術は、1本あたり約10〜15分で完了します。局所麻酔を打つため、手術中の痛みはありません。

STEP 05

保定処置

歯並びが整いましたら、リテーナーとよばれる保定装置を使用し、綺麗に並んだ歯が元の状態に戻るのを防ぐために保定処理を行います。
矯正治療が終了するまで定期的にご来院いただき、メンテナンスおよび経過を確認させていただきます。

リテーナーは、マウスピースに似た装置で取り外しも可能です。

よくある質問

アンカースクリューを埋め込むのが怖い、痛みはある?

手術と聞くと怖いイメージがありますが、そこまで大掛かりなものではありません。1本につき、約10〜15分ほどで完了するものです。まず局所麻酔を打ち、ドライバーを使ってアンカースクリューを埋め込みます。出血もほぼありません。麻酔を打つため、手術中の痛みはありません。

埋め込んだ後は痛みは無いの?

手術時の麻酔が切れた後は、ジンジンとした痛みが発生します。ただ、処方する鎮痛剤を飲んでいただければ、十分耐えられる程度の痛みです。長くても、1〜2日ほどで痛みは治まります。ただ、アンカースクリューの先端が頬や舌にあたって、擦れる方もいらっしゃいます。歯科矯正用のワイヤー・ブラケットと同じで、慣れるまでは痛みなどの違和感があります。

費用はどのくらいかかる?

通常の歯科矯正の費用に加えて、インプラント矯正の費用がかかります。すべて自由診療で、約5万円が目安となります。患者様の現在の状況によっても大きく異なりますので、詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。

治療期間はどのくらいかかる?

通常のワイヤー矯正と比べて、約3〜6ヶ月ほど期間を短縮できることが多いです。効率的に治療を進められるインプラント矯正のメリットでもあります。

治療終了後、アンカースクリューを抜いたら穴はどうなる?

当院のインプラント矯正で使用しているネジは、直径が1.4〜2.0mm・長さは6.0〜10.0mmとかなり小さなものです。そのため、アンカースクリューを抜いても、歯茎の穴は翌日には見えないレベルになります。長期間穴が空きっぱなしということはないため、ご安心ください。

ガミースマイルって何?インプラント矯正で治せるの?

笑ったときに、歯茎が大きく露出してしまうことをガミースマイルと呼びます。基準として3mm以上歯茎が見えると、ガミースマイルの可能性が高いです。インプラント矯正は、アンカースクリューが強固な固定源となるため、効率的かつ自由に歯を動かせます。そのため、ワイヤー矯正では難しいガミースマイルの治療も行いやすいのが特徴です。

ガミースマイルが改善されると、顔全体の印象も大きく変わり、何より歯茎を気にせずに笑えるようになります。コンプレックスを改善したい方、審美性を重視した矯正がしたい方にもおすすめです。

非抜歯矯正のメリットは?

抜歯をすると歯の本数が減って、1本あたりにかかる負荷が大きくなってしまいます。将来的に健康な歯を1本でも多く残すために、できるだけ抜歯をしない治療が推奨されています。

インプラント矯正の場合、抜歯無しで奥歯を後方へ動かせる可能性が上がるため、元の歯を守りつつ歯並びを綺麗にすることができます。

インプラント矯正でも保定期間は必要?

必要です。ワイヤー矯正と同じく、リテーナーと呼ばれるマウスピースに似た装置を使って保定期間を過ごしていただきます。

装着時間の目安は、1日あたり約20時間。期間は、矯正にかかった期間とほぼ同じくらいです。例えば、1年半インプラント矯正を行ったら、保定期間も1年半ほど必要になります。リテーナーは専用のアイテムで洗浄し、常に清潔な状態をキープするようにしましょう。